デジタル時代の「小さなクリニック」

Apple Watchを活用した外来診療、通称「Apple Watch外来」が増えているそうです。

これはApple Watchで取得できるデータを活用して、特に悪性不整脈の早期発見に効果を発揮するもので、専用アプリケーションが心拍の乱れを通知し、その場で心電図を記録することで、不整脈を「現行犯」で捕らえることを可能だとか。

この機能を利用した外来診療は、ニューハート・ワタナベ国際病院(東京都杉並区)の大塚俊哉医師によって開始され、無料で提供されており、開設以来、毎日のように相談が寄せられているとのこと。

また、Apple Watchでは、「デジタルクラウン」と呼ばれるコントローラーに指を当てることで心電図を記録することが可能で、2020年にApple Watchに搭載された2つのアプリ、心電図を記録できるアプリと不規則な心拍を通知できるアプリが、厚生労働省から医療機器の承認を受けたことから、「Apple Watch外来」を開設する医療機関が増えています。

Apple Watch外来では、この心電図データをもとに、医師が不整脈の有無や程度を判断。

Apple Watch外来のメリットは以下の通り。

  • ユーザーが自宅で簡単に心電図を記録できる
  • 医師が遠隔で診察できる
  • 不整脈の早期発見・早期治療につながる

このような動向は、医療業界におけるウェアラブル技術の可能性を示している。