パンデミックに匹敵?薬剤耐性菌がもたらす深刻な脅威!
”薬が効かない”薬剤耐性菌(AMR)が、今、人類を追い詰めています。(AMRが直接的な死因:約120万人、AMR関連死者数:約470万人※2021年時点)これは、新型コロナウイルスのようなパンデミックにも匹敵する、あるいはそれを超える公衆衛生上の危機です。
抗菌薬の「皮肉な構図」と脅威の多角化
かつて感染症から人々を救った抗菌薬ですが、その使用(特に不適切な使用)により、薬が効かない耐性菌が進化し、拡散するという「皮肉な構図」が深刻化しています。
問題は医療現場だけにとどまりません。ペットなどの動物を介した感染や、地球温暖化によって菌が強くなり薬が効きづらくなるという環境要因も、脅威を増大させていることが、複数の科学研究で指摘されています。
※この問題に対処する手法に、ヒト、動物、環境の健康を一体と捉える「ワンヘルス」アプローチによる対策があります。
「使用抑制」の限界と次なる一手
抗菌薬の使用抑制には医療現場での診断の難しさ、患者側の「薬を求める」意識、細菌の進化という生物学的な限界、そして新しい薬剤開発の停滞といった社会構造的な課題があります。そこで、世界は次なる一手に注目しています。その一つが、ファージセラピー(バクテリオファージ治療)です。

https://yoboukai.co.jp/article/1864/
ファージとは、特定の細菌だけを標的として感染・殺菌するウイルスです。これは、特定の細菌に対して極めて特異的に作用するため、従来の抗菌薬のように広範な細菌に影響を与えにくく、耐性菌の治療法として非常に有望視されています。


